ご挨拶

一般社団法人 優輝
代表理事 鷹觜正輝

私は大学卒業後、社会の役に立ちたいという思いから15年間福島県で消防士として働いていましたが、消防本部からの派遣で、総務省で勤務をしている時期に、息子の障がいが判明しました。早期療育が重要という言葉にただただ焦り、丁度東京で生活していたということで、都内で開かれる研修会や障がい児の親の会にも参加し、とにかくいろいろな事を学び、それを我が子に実践しなければという思いでいました。

消防士の仕事は、「命」と常に隣り合わせで、その活動に対し地域住民に感謝される事も多く、公務員という仕事にはとてもやりがいを感じていました。今までの経験や安定を捨てて、新たな事を始めることに対しての不安はありましたが、残りの人生を、障がいを持っている子どもやその保護者の役にたつような仕事を行いたいという思いで、夫婦で一般社団法人を設立し、地元である盛岡市で放課後等デイサービス「いくはぴ」を令和2年4月1日に開所しました。

障がいを持っていたとしてもEquality(いくぉりてぃ) happiness(はぴねす)「平等な幸せ」のもと社会生活を送ってもらいたいという意味を込めています。

障がいを持っている子ども達の成長はゆっくりかもしれませんが、日々新たな事を学び成長をしています。それはなかなか目に見える結果として現れないかもしれませんが、その子ども達の可能性をさらに広げていくためにも、「いくはぴ」はこれからも様々なことに挑戦していきたいと思います。

最後になりますが、障がいを持つ子供の親にしか分からない思いが、最初はとても小さな声であっても、その発する声で地域が変わり、そして社会が変わっていくことは可能な事だと思っています。

なかなか目に見える結果は現れないかもしれませんが、私たち親の力で社会は変わると信じています。